作業療法士って?
2018.10.09
みなさんこんにちは
株式会社徳英のホームページでは、徳英と交流のある様々な業界・業種の方々からお話を伺い、ホームページをご覧頂いたみなさまのお役に立てる情報をご提供できればと思います。
第二弾は、現役作業療法士のR.S.様にご協力頂き、作業療法士の視点からから、みなさまの健康にお役立ちする情報をお話し頂きます。
第1回目は、「作業療法士とはどのような仕事か」お話し頂きました。
R.S.様プロフィール
職業:作業療法士
所属学会:日本作業療法士協会、埼玉県作業療法士協会、ジョブコーチネットワーク、認知神経リハビリテーション学会、日本作業療法研究学会
趣味:ロードバイクで長距離走ること。
2016年夏に埼玉から北海道まですべて自転車で旅をしました。
一日で走った最長距離は約320㎞。
臨床経験11年目。主に脳卒中や大腿骨骨折による入院患者のリハビリテーション現場で働いておりました。
自転車好きが講じて、フィッティング(ロードバイクをより快適に、より速く乗れるようセッティングする事)の資格も取得しております。
作業療法士って?
皆さまこんにちは
作業療法士のR.S.です。
今回は作業療法士の仕事についてお話しさせて頂きます。
皆さま、作業療法士という職業をご存知でしょうか?
作業療法士とはリハビリテーションの専門家です。身体・精神に障害を負ってしまった、あるいは障害を負う可能性のある人たちに対して、さまざまな手段を用いて治療を行います。
マッサージや筋力訓練、歩行訓練などを想像してもらうとわかりやすいかもしれません。
しかし作業療法士はそれだけにとどまらず、その人にとって『何が大切か』『意味のある生活を送るにはどうすればよいか』ということをより掘り下げていきます。
想像してみてください。
例えばもし今皆さまの股関節(脚の付け根)が固まってしまって全く曲げられなくなってしまったとしたら、どうやって椅子に腰かけますか?
椅子に腰かけるには股関節がきちんと曲がらないと座ることはできません。
そんな症例に対して作業療法的な視点で介入した例を挙げてみます。
右股関節が固まってしまった人の症例
患者は70歳代男性で、幼少期にある病気で右股関節が固まってしまって曲げられなくなってしまいました。
今回脳卒中を発症するまでは立ったまま用を足していましたが、脳卒中の影響で立ったまま用が足すことができなくなりました。
本人はどうしてもオムツではなく、トイレで排泄したいと希望されていました。
トイレに座ろうとすると股関節が曲がらないので、以下のような問題がありました。
・右股関節が屈曲しないので、体幹が後方に崩れる
・直腸-肛門の垂直性が保てない
・便がトイレ内に落ちない
そこで、作業療法士の私が、特殊な便座を自作!
便座に取り付けて試してもらうと・・・
・体幹の崩れなし
・直腸-肛門の垂直性が保たれる
・踏ん張りが利く
・便がトイレ内に落ちる
このように、その人の生活スタイル・身体機能・価値観に基づいて最適な回答を見つけていくのが作業療法士の役割になります。
この記事は作業療法士のR.S.様監修のもと作成しています。
記事の内容について詳しく知りたい方はR.S.様にお問い合わせください。
▼お問い合わせ先
E-mail : r_saitou8681@yahoo.co.jp