コラム

肺がん後のリハビリについて

2020.02.20

こんにちは
作業療法士のR.S.です。

今回は、『肺がん後のリハビリ』についてのお話です。

病院に勤めていると、基礎的な疾患の他に長年の喫煙などで肺がんを併発している方がそれなりの数いらっしゃいます。
手術をしている場合、していない場合色々ありますがほぼ全員の方が息切れや体力の低下を呈してきます。

肺がんなどの呼吸器の病気では胸郭周り(肋骨周囲)の筋群が固くなり、呼吸の時に効果的に胸郭が動かせなくなりうまく呼吸できなくなります。
さらに、痰がらみや息切れのため運動不足になり体力の低下が一層進んでしまいます。

正しい呼吸法の取得

リハビリではまず胸郭周りの動きの改善を図り、一緒に正しい呼吸法の取得を目指します。
正しい呼吸とは、ずばり『腹式呼吸』です。

まず仰向けに寝て、両手をお腹の上に置きます。
ゆっくり数を数えながら鼻から息を吸います。
この時お腹が吸った空気で膨らんでいるかを手で感じながら行います。

次にゆっくり数を数えながら、今度は口から息を吐いていきます。
そのときお腹を軽く押さえ、へこんでいくのを感じながら息を吐いていってください。

*数える数はその人の病状によって変わってきます。
重症な方では吸う・吐くが1秒も持たない人もいます。
その時は口をすぼめて息の量を調整しながらゆっくり段階的に呼吸を行っていきます。

人間の肺は『吸う空気(酸素の多い空気)』と、『吐く空気(二酸化炭素の多い空気)』の通り道が同じです。
そのため二つの空気がまじりあいます。
健康な時は気にならないものですが、病気をした時には大きな影響を及ぼします。

一方鳥類の肺は一方通行になっており、吸う空気と吐く空気がまじりあわず、より効果的に酸素を取り込めるようになっています。
そのため人間などの動物より息切れなどをおこしにくい構造になっていたりします。

人間も今後進化して一方通行の肺を手に入れる日は来るのでしょうか?
自転車乗りの自分としては進化させたいものです。(笑)


この記事は作業療法士のR.S.様監修のもと作成しています。
記事の内容について詳しく知りたい方はR.S.様にお問い合わせください。

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E-mail : r.saitou8681@gmail.com

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