がんの5年生存率が発表されました
2019.08.20
こんにちは
徳英の菊地です。
国立がん研究センターは、2009~2010年にがんと診断された患者の5年生存率を発表しました。
今回はがんの5年生存率について調べました。
がんの5年生存率とは
がんの5年生存率は、がんと診断された人が5年後に生存している割合で、がんの回復の一つの目安となります。
がん以外の病気や事故などによる死亡の影響を除き調整した相対生存率を使っています。
100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します。
5年生存率は、全国のがん診療連携拠点病院など277施設の約57万人を追跡して集計されます。
がんの5年生存率は66.1%
国立がん研究センターは、2009~2010年にがんと診断された患者の5年生存率が全てのがんを合わせて66.1%と発表しました。
昨年の前回集計65.8%から0.3ポイント上がりました。
しかし、部位別でみると生存率には差があり、早い段階で発見できる検査法や有効な治療法の開発が課題となっています。
部位別の5年生存率
部位別で生存率が高いのは、前立腺が98.6%で最も高く、乳房が92.5%、子宮体部が82.1%となっています。
逆に生存率が低いのは、膵臓(すいぞう)が9.6%で最も低く、肝臓が40.0%、肺が40.6%となっています。
特に膵臓は早期発見・治療が難しいため、生存率が低くなっています。
患者数が最も多い大腸は72.9%となっています。
がんの5年生存率について詳しく知りたい方は、国立がん研究センターホームページを参照ください。
病期(ステージ)が進むほど、生存率が下がる傾向があり、国立がん研究センターセンターの東尚弘・がん登録センター長は、「死亡率の減少につながるがん検診を定期的に受け、気になる症状が出たら、早めに病院に行くことが大切」と話しています。
いかがでしたか?
みなさまもがんの早期発見のための検診受けてみてはいかがでしょうか?
【参考】
国立がん研究センターホームページ
読売新聞2019年8月8日