コラム

半夏生

2023.08.01

私の家の塀沿いに半夏生の花が咲くようになって久しい。
私がこの花の名を知ったのも、その頃である。
 
どくだみのような葉の頂点が次第に白い葉となり、茎から穂状の白い花が垂れて咲くのを待つ思いは、子供に返った心持である。

ひとことに、真っ白の葉と真っ白な穂花とは言うものの、その純白な花の雰囲気は、まるで王女様のように見える。

「半夏生」とは洒落た名であるが、季節をあらわす72候の一つとしても言われる言葉でもあるので、気をつけたい。
 
それにしても、入梅のさなかこの花が咲き始めるのを見ると、生きる力が湧く。
いろいろな花から私たちは慰められ、癒され、勇気づけられるが、この花ほど心に響く花はないと私は思う。
野の花のあるがままの鮮やかさに心惹かれるのは、言ふまでもないが、目立たないところで存在感を潜ませている花に敬意を表したい。

同じように、山も川も空も星も私たちの心を潤わせてくれているのに、人間はそれにふさわしい生き様をしているのだろうか…と、半夏生に問うてみたい気がする。

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