コラム

高齢者の方がリハビリを受けるときに知っておきたい基礎知識②~リハビリにかかわる3職種~

2019.11.26

こんにちは
作業療法士のR.S.です。

前回はリハビリの基礎知識ということで、リハビリにかかわる3職種(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)について掲載しました。

今回は、この3職種がどんなふうに連携してリハビリに当たるか見ていきたいと思います。

脳卒中を発症したAさんの事例

Aさんは、仕事中脳卒中を発症し左半身が麻痺してしまいました。
麻痺は重度で腕は体からちょっと離れるくらい、足は立っているのがやっと、言葉もゆっくり出ないと話しづらい状態でした。

Aさんの希望は職場復帰。
営業の仕事で外回りが多く、車の運転なども必要でした。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がAさんの状態を評価して目標を立てました。

理学療法士は腕や足が動くように身体の基本的な能力の向上を図っていき、最終的に杖歩行の獲得を目指しているようです。

作業療法士はまず、本人の希望の強いトイレの自立を目標に立つ練習やズボンを上げ下げする練習、車いすへの移乗の練習を行いました。
まずは身の回りの動作が自立出来て復職の在り方を模索していきました。

言語聴覚士は、言葉がスムーズに出るように舌の動きのトレーニングなどを行っていきました。

訓練が進むにあたってAさんの歩行能力も向上してきて、トイレへ行く際に車いすではなく、杖で歩いて行くほうが良さそうと作業療法士、理学療法士で相談して決めました。

まだだれかと一緒にでしたが、歩いてトイレまで行けたことがAさんはすごくうれしかったようでした。
言語聴覚士からは普段のリハビリの会話の中で呼吸の仕方(息を長く続ける)を気を付けるように作業療法士、理学療法士に提案がありました。
Aさんはしゃべっていると、後半息が続かず、声が掠れてしまい、聞き取りづらくなってしまうのを是正するためでした。

リハビリも進み、ある程度状態が整ってきたときには作業療法士から理学療法士・言語聴覚士、看護師などにAさん自身にいろいろなことを実生活のように決断するように働きかけてもらいました。

病院では薬や検査、お風呂の時間などほとんどが病院の都合で時間が決められています。
そうした中にいると時間の感覚が薄れてきやすく、元の生活に戻った時に疲れやすくなってしまいます。
そこで融通の利くリハビリの時間はAさん自身で決めてもらい、主体的に生活が送れるよう促していきました。

こうして4か月後、Aさんは無事に自宅退院していきました。

Aさんのその後の復職に関しては次回に記載したいと思います。


この記事は作業療法士のR.S.様監修のもと作成しています。
記事の内容について詳しく知りたい方はR.S.様にお問い合わせください。

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