大腸がんで手術の阪神タイガース・原口選手、オールスターゲームでホームラン
2019.07.16
こんにちは
徳英の菊地です。
今回は大腸がん手術から復帰した阪神タイガース・原口文仁(はらぐち ふみひと)選手について紹介します。
原口文仁選手の経歴
原口文仁選手は、埼玉県大里郡寄居町出身のプロ野球選手(捕手・内野手)です。
中学生時代に寄居リトルシニア(現在の深谷彩北リトルシニア)でプレーし、帝京高校(東京都板橋区)へ進学しました。
高校2年時に捕手へ本格的に転向すると、3年夏の第91回全国高等学校野球選手権大会に東東京代表として出場しました。
2009年のNPBドラフト会議で、阪神タイガースから6巡目で指名され、入団しました。
大腸がんの公表
2019年1月24日、自身のTwitterにて「昨年末、人間ドックを受診したところ、ガンと診断されました。プロ野球選手という立場でこの病気になった事を自分の使命だとも思えます。同じガン患者の方々にとって少しでも夢や希望となるよう精一杯、治療に励みたいと思っています。僕には、大切な家族や応援してくださるファンの方々、ともに闘う仲間がいます。常に前だけを向いて進んでいきます。」と公表しました。
2月6日、手術を終え退院していた事をTwitterで報告しました。
26歳という若い年齢で大腸がんを発症したプロ野球選手の使命として、手術・退院後の3月4日には、がんの早期発見・早期治療の重要性を啓発する活動に取り組むことを表明しました。
入院中に関係者から見舞い品として贈られたブレスレットと同じ製品を、大腸がん啓発チャリティーグッズ『グッチブレス』として発売したうえで、利益の全額を日本国内のがん患者支援団体へ寄付することも発表しました。
セ・パ交流戦での一軍復帰
6月4日、セ・パ交流戦の千葉ロッテマリーンズ戦で一軍復帰が決まりました。
取材に応じた原口選手は「緊張感とワクワクの両方がある。少しでも病気で頑張っている方の励みになれるよう活躍したい」と誓いました。
九回に代打で登場すると、左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ちました。
ファンの声援を浴び、「多くの方々に支えられてここまで来た。感謝しかない」と笑顔を見せました。
6月9日、日本ハムファイターズ戦では九回に代打で登場すると、サヨナラ適時打を放ち、チームを今季6度目のサヨナラ勝利に導きました。
ヒーローインタビューの第一声で「ただいまー!」と絶叫。
「同じ病を持つ人へ勇気をもたらしたか?」の問い対して目元を拭いながら「僕の活躍がそういう力になるとすれば、僕も生きて野球をやれる意味があると思うので、さらに頑張っていきたいと思います」とコメントし、最後は「3、2、1、必死のグッチ!」と決めセリフで締めくくりました。
オールスターゲームでホームラン
7月12日、オールスターゲームの第1戦、9回に代打で登場すると、左中間席へ大きな2ランホームランを放ちました。
試合後のインタビューでは、
「支えてくれた方々への恩返しになった。最高です」
「生きていることがありがたいと実感できた。これからは応援してくれる人たちのために野球に取り組みたい」
と語っています。
いかがでしたか?
これからも原口選手の活躍に期待です。