コラム

リハビリの見学について~家族側の視点~

2019.02.25

こんにちは
作業療法士のR.S.です。
前回、患者さんのやる気を起こさせる魔法として家族の見学についての物語を紹介させて頂きました。

今回は家族側の話です。

脳梗塞で入院したBさんの話

Bさんの家族は、Bさんと旦那さんの2人家族。
3人の子供もそれぞれ独立して、今は夫婦水入らずで過ごしていました。

しかし、突然Bさんが脳梗塞で病院に入院してしまいました。
脳梗塞の範囲はかなり大きく、重度の運動麻痺と言葉がまったく出てこない、寝たきりの状態でした。

また目をあけて起きていられることも少なく、声掛けにも反応が無い日が多くありました。

Bさんの旦那さんは毎日お見舞いに来て、Bさんの手をさすったり、しゃべりかけたり積極的に看病をしてくれていました。

寝たきりになってしまった人の場合、口から食べ物を入れてしまうと誤嚥して、肺炎を起こす可能性があるので食べられません。
けれども栄養は必要なので、点滴か胃瘻(胃に穴を開けて栄養を直接胃に送り込む装置)のどちらかを選択しなければなりません。

Bさんの旦那さんは、胃に穴を開けるのはあまり気が進まないようなので、猛反対。
点滴で栄養を入れるほうを選択しました。

リハビリが進んできて、Bさんが車椅子に座れるようになって来ました。
また旦那さんがBさんを車椅子へ移乗ができるように、ベッドから車椅子へ乗り移る練習なども開始してきました。

そこで改めて栄養をどうするかが問題となってきました。
点滴の場合、24時間ずっと点滴をしたままになります。
ちなみに点滴は医療機関内でしか施行できません。
せっかく車椅子に乗れるようになっても、病院から出ることが出来ないことになります。

病院側が思い描いていた、『Bさんを車椅子に乗せて、旦那さんと近くの公園などに外出できるようにする』という目標が達成できません。
医者も「点滴から胃瘻に変われば外出も出来るんだけどな~」と思っていましたが、以前に猛反対された事があったので言えずじまいでした。

作業療法士はこんな状況を打開する為に動き始めます。
Bさんの旦那さんと話しをします。

作業療法士:「旦那さん、いまBさんはかなりの時間車椅子に座れるようになって来ていて、このまま病院の中だけで過ごすのも精神衛生上良くないと思うんですよ

作業療法士:「点滴から胃瘻に替えると、確かにお腹に穴を開けなければならないけど、それ以上に車椅子に座って近くの公園や外出出来るんです

旦那さんは作業療法士の話を聞いて、少し何かを考えた後、

Bさん旦那:「実は私も薄々、胃瘻の方が良いんじゃないかとは思っていたんですが、最初に猛反対した手前、中々切り出せなくて。それと胃瘻にしたときの具体的なメリットが分からなくて、、」

作業療法士:「そうだったんですね。あの時と今とではBさんの状況も全く違うので、心変わりすることは全然悪いことではありませんよ。
むしろ普通のことです」

Bさん旦那:「そういっていただけると助かります。優柔不断なんじゃないかと思われるんじゃないかと。でも妻にとっても私にとっても胃瘻にしたほうがメリットが得られそうですね」

こうして無事に、Bさんは胃瘻を造設して、病院の中だけでなく家族とも車椅子でお出かけできるようになりました。

Bさんの旦那さんのように医療者側に引け目を感じて、思っていることを素直に表現できないでいる方がいらっしゃいます。

そんな時は是非、担当の作業療法士と話してください。
患者さん⇔家族⇔医療者、この三者の橋渡しも行います!


この記事は作業療法士のR.S.様監修のもと作成しています。
記事の内容について詳しく知りたい方はR.S.様にお問い合わせください。

▼お問い合わせ先
E-mail : r_saitou8681@yahoo.co.jp

カンタン1
無料相談
保険に関するお悩みは、お気軽にご相談ください
無料相談・お問い合わせはこちらから
LINE@ お問い合わせ 無料
LINEからのお問い合わせも受け付けております
お問い合わせはこちら
お見積り・資料請求
アフラック商品のご案内、お見積り・資料請求はこちらから
メールフォームはこちら