がんの10年生存率が発表されました
2020.11.25
こんにちは
徳英の菊地です。
今回は、2020年11月20日の日本経済新聞朝刊46ページに掲載されていた『がん10年生存率』の記事をご紹介します。
がん生存率とは?
がん生存率とは、がんと診断された人が一定期間経過した後に生きている割合のことを言います。
国立がん研究センターが算出したのは、がん以外の病気や事故などによる死亡の影響を除いた相対生存率です。
部位別に集計して、早期診断や治療法の向上に役立てています。
がん10年生存率は58%
国立がん研究センターは2020年11月19日、2004年~2007年にがんと診断された人の10年後生存率が58.3%で、前回集計した2003年~2006年に比べて1.1ポイント上昇したと発表しました。
データを取り始めた2000年頃から比較すると、少しずつ生存率が改善しています。
部位別の生存率は?
部位別で10年生存率が低かったのは膵臓がん(6.2%)、肝臓がん(16.1%)、胆のう胆道がん(19.1%)となっています。
一方、生存率が高かったのは前立腺がん(98.8%)、乳がん(86.8%)、甲状腺がん(85.7%)となっています。
各部位別の生存率について詳しく知りたい方は、下記の国立がん研究センター2020年11月19日発表のプレスリリースをご確認ください。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/1119/index.html
生存率が向上した要因について、集計に関わった千葉県がんセンター研究所がん予防センターの三上春夫部長は、生存率改善は新しい治療法の登場よりも標準的な治療が全国的に受けられるようになってきたことが背景にあるのではないかと話しています。
【参考】
日経新聞朝刊 2020年11月20日 46ページ
国立がん研究センター(https://www.ncc.go.jp/jp/)
NPO法人キャンサーネットジャパン(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/)