コラム

ニューヨーク州で飼い猫2匹がコロナ陽性、米国初のペット感染例

2020.04.24

4月22日に米国で初めてペットの新型コロナウイルスの感染例が発表されました。
今回は動物と新型コロナウイルス感染症について調べました。

ニューヨーク州で飼い猫2匹がコロナ陽性

米農務省と疾病対策センター(以下:CDC)は4月22日、ニューヨーク州で猫2匹が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと発表しました。
米国でペットへの感染が確認されたのは初めてとなります。

米農務省とCDCの共同声明によると、2匹は米国における流行の中心地となっているニューヨーク州内の別々の地域で飼われていました。
2匹とも軽度の呼吸器疾患を発症しているが、完治する見込みとのことです。

2匹の猫は呼吸器系の症状が出たために検査を受け、感染が判明しました。

共同声明によると、うち1匹については、発症前に飼い主が新型ウイルス検査で陽性と判定されていました。
2匹目については、飼育されている家庭で新型ウイルスの感染者は確認されていません。

2匹目の感染経路について、家族の中に軽症または無症状の感染者がいてその人から感染した可能性、または屋外で感染者と接触した可能性が考えられ、同じ家庭で飼育されていたもう1匹の猫は発症していないとのことです。

米農務省とCDCは、公衆衛生当局が新型コロナウイルス感染症の動物への影響について調査中ですが、「米国でペットがウイルスの拡散要因となっていることを示す証拠はない」と強調し、「コンパニオン動物(伴侶動物)の安全が損なわれるような措置に出ることは正当化できない」としています。

新型コロナウイルスは動物から感染するのか

国際獣疫事務局(以下:OIE)は、現在、人から感染した動物が新型コロナウイルスの蔓延に関与していることを示唆する証拠はないとしていますが、新型コロナウイルス感染が人間の集団に広く分布している今、感染した人間との密接な接触によって一部の動物が感染する可能性があるとしています。

OIEでは、様々な動物種の新型コロナウイルスに対する感受性を調査し、感染動態を評価するための研究が進行中です。

実験室研究の予備調査結果は、これまでに調査された動物種の中で、猫が最も影響を受けやすい種であることを示唆しており、猫から他の猫への感染を確認しました。
は感染しやすいように見えますが、猫よりも影響を受けにくいようです。

これまでのところ、研究の予備調査結果では、家禽および豚は新型コロナウイルス感染の影響を受けにくいことが示唆されています。

ペットとの接触の注意点

新型コロナウイルスとペットについてはまだ分からないことも多いものの、CDCでは飼い主とペットとの接触を控えることや、家の外での動物や人との接触を控えることを促しています。

CDCは飼い猫について、他の動物や人との接触を避けるため、できる限り屋内にとどめておくよう呼び掛けています。
飼い犬については、屋外ではリードでつなぎ、ドッグランなどの混雑した場所には連れて行かないよう求めています。

さらに、新型コロナウイルスに感染している疑いのある人については、ペットとのスキンシップを避けるよう呼び掛けています。

OIEは、動物の取り扱いや世話をするときは、常に基本的な衛生対策を実施する必要があるとしています。
これには、動物や動物の食べ物に触れる前後の手洗いや、キス、舐め、食べ物の共有を避けることが含まれます。

ペットの世話をする必要がある場合は、適切な衛生習慣を維持し、フェイスマスクを着用を呼び掛けています。
新型コロナウイルスに感染した飼い主に属する動物は、可能な限り屋内で飼育し、それらのペットとの接触はできるだけ避けるように求めています。


【参考】
CNN.co.jp 2020年4月22日(https://www.cnn.co.jp/fringe/35152813.html
AFPBB News 2020年4月22日(https://www.afpbb.com/articles/-/3279897
国際獣疫事務局(OIE)2020年4月21日(https://www.oie.int/scientific-expertise/specific-information-and-recommendations/questions-and-answers-on-2019novel-coronavirus/

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