コラム

川越市松江町の『旧山崎家別邸』が国の重要文化財指定に向けて答申

2019.05.30

こんにちは
徳英の菊地です。

川越市松江町の『旧山崎家別邸』が国の重要文化財指定に向けて答申されました。
今回は、『旧山崎家別邸』について調べました。

旧山崎家別邸とは

『旧山崎家別邸』は、川越の老舗菓子店『亀屋』の5代目・山崎嘉七の隠居先として1925年(大正14年)に建てられました。

設計は、第八十五銀行本店(現・埼玉りそな銀行川越支店=国登録有形文化財)を手がけた保岡勝也が行いました。
5代目・嘉七が同銀行の副頭取を務めていた縁で別邸の設計を依頼したのではないかと考えられます。

2階建ての洋館と数寄屋造りの平屋、地上2階地下1階建ての土蔵で1棟となっており、外観は和風と洋風のデザインが調和しています。

洋館の1階は吹き付けモルタル塗りで2階は磨き壁、横壁にはステンドグラスが2面あります。
平屋は、主な柱の全てに磨き丸太が使われています。

当時は陸軍の演習などで訪れた皇族の迎賓館としても使用されました。
現在の庭には、1929年(昭和4年)に川越へ訪れた李王垠(りおうぎん)殿下のお手植えの松が残されています。

2000年(平成12年)に主屋・茶室・腰掛待合が市指定有形文化財となり、2006年(平成18年)に建物部分が市へ寄贈されました。
2011年(平成23年)2月には、庭園が国登録記念物(名勝地)に登録されました。
旧山崎家別邸の庭園は、和館・洋館の建築とともに、保岡勝也が設計した茶室を含む和風庭園の事例として価値があると認められ、「造園文化の発展に寄与しているもの」として高く評価されています。

国の重要文化財指定へ

国の文化審議会は、5月17日に開催した同審議会文化財分科会にて『旧山崎家別邸』一棟を、国の重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。

洋館と日本家屋が統合された建物が、日本住宅の近代化の過程を示し、歴史的価値が高いと評価されました。
指定を受ければ県内の重要文化財は80件、市内は13件になります。

今後、官報告示を経て、国の重要文化財に指定される予定です。

川越市の川合善明市長は「蔵造りで知られる川越に、さらに魅力的な要素があることを知っていただくよい機会になる」とコメントしています。

いかがでしたか?
みなさまも旧山崎家別邸に訪れてみてはいかがでしょうか?

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