コラム

お笑いで免疫力が改善!?大阪国際がんセンターの取り組み

2019.02.19

こんにちは
徳英の菊地です。

大阪国際がんセンターの研究で、『お笑い』によって免疫力や痛みの改善がみられたという研究の成果発表がされたのはご存知でしょうか?

お笑いで免疫力が改善

大阪国際がんセンターの研究グループは、がんの患者に『お笑い』を見てもらうことで、免疫力や症状などに改善がみられたとして、成果を発表しています。

研究内容は、センターで治療を受ける40歳以上65歳未満のがん患者57人に対し、落語や漫才を隔週で計4回見た患者のグループと、見なかった患者のグループで、免疫の働きや精神状態、症状に違いがあるかを調べました。

結果は、お笑いを見なかったグループは、がんを攻撃する役割を持つ免疫細胞『ナチュラルキラー細胞』の割合に変化がありませんでしたが、お笑いを見たグループでは『ナチュラルキラー細胞』の割合が増える傾向が確認されました。

また、お笑いを見たグループは免疫を高める『サイトカイン』という物質が平均でおよそ30%増えているという結果が出ました。
精神面では、緊張、抑うつ、怒り、混乱、疲労、活気などの改善がみられました。
さらにがんの痛みが軽くなり、認知機能の改善も見られ、緩和ケアの観点でも非常に意義のある結果だといいます。

国立がん研究センターの研究で、長期にわたるストレスで発がんリスクが高まることが示されているため、がん予防の点でも『お笑い』は重要だと言えるでしょう。

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